齋藤一徳の芸術性
芸術性には「センス」が必要不可欠だ。
センスとは「作品の善し悪しを判断できること」だ。
美しい、カッコいいと感じるものを「なぜ良いのか」と自分自身で判断できること。
逆をいえば、醜い、ダサいものを「なぜダメなのか」が判断できることこそセンスだ。
もともと日本人は流行りものが大好きで、ファッションや食べ物がテレビや雑誌で特集されると反応する、いわゆる集団心理が非常に強い国民性だ。
そうした行動が必ずしも悪いというわけではないが、ある意味『コントロールされやすい』といえるだろう。
こういう物を流行らせたいというメディアの思惑にハマりやすい、そして情報に流されやすい人の多くは「センスがある」とは言えないだろう。
なぜならその人のオリジナルの感性こそがセンスの正体だからだ。
しかしセンスは磨くことで手に入れることができる。
私は芸術性を高めるため、数多くの美術館に足を運び、一流なものをたくさん見ることによってセンスを極めた。
1人1人の個性が求められる昨今だからこそ自分自身で「良し・悪し」が判断できるセンスを磨いてみてはいかがだろうか?