齋藤一徳の現代アート評論

齋藤一徳の現代芸術講座A

齋藤一徳の現代芸術講座A

齋藤一徳

 

かつて芸術は宗教などと大いに関係があり、宗教同様に崇拝されているものでした。
なにを信じるか異なれど、神聖なものを感じることがあるでしょう。

 

ですが、現代芸術はかつてのように宗教との関連性は希薄になりつつあります。
それに加え、「なにを表現しているのかわからない」「わかる人にはわかる」というニュアンスで多くの種類を生み出しているのです。

 

ダミアンハーストの『生者における死の物理的な不可逆さ』という作品をご存知でしょうか?
ガラス張りの大きな箱にサメがホルマリン漬けになったこの作品は、なんと約8億円の高価格で落札されました。
「これは芸術なのか?」といった声もありましたが、これほどの高額が付いたのはそれだけ落札者に刺さったということなのでしょう。

 

現代芸術は定義がない刺激的なものが多い芸術です。よって、芸術には疎い多くの人を夢中にさせるものでもあります。

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