齋藤一徳の現代アート評論

齋藤一徳の現代芸術講座@

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齋藤一徳

 

現代アートを語る上で最も影響力がある人物は「バンクシー」ではないだろうか?

 

「バンクシー」とはイギリスを拠点に活動する匿名の芸術家。

 

世界中のストリート、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動している。
東京にも現れたかと話題になるほど、世界中が注目している人物だ。

 

バンクシーの特徴は社会問題に根ざした批評的な作品を制作すること。
自身の絵がオークションに出品された際には、高値がついた後、シュレッターが作動し世界をあっと言わせた。

 

他にも彼はテーマパーク、宿泊施設、映画の制作など多岐にわたる活動を行っている。
バンクシーの代表的な活動スタイルであるステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティと、それに添えられるエピグラムは風刺的でダークユーモアに溢れファンを魅了している。

 

しかし考え方を変えると「落書き」と言われるかもしれない。
だからこそバンクシーは「正義」か「悪」かという論争が度々巻きおこるのだ。

 

正体不明のバンクシーの作品は、現代のアートを代表すると言っても過言ではないだろう。

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